花粉症で頭が痛い

午前のミーティングを終えて出社のために外に出ると、昨日の雨模様とは一転して春めいた陽気に包まれていた。空気の質感、顔を刺す陽光、アスファルトや街路樹から立ち昇る匂いが昨日までと一変し、海馬の奥の方を刺激する。

これは春が来たということでいいのだろうか?そう期待して天気サイトを見ると、既に寒冷前線が本州を通過している。明日からまた冷え込むらしい、残念。

 

春と言えば節目の季節だ。出会いだの別れだのなんだのかんだの言われているから俺もそんな気分になってきたが、社会人になってしまえば春に節目もクソもない。強いて言えば期末なので忙しくなるが、俺がいる会社は5月が期始めなのでまだ2ヶ月残っている。あとは健康診断くらいか?

会社が新卒採用を表向きしていないので、後輩がゾロゾロ入ることもない。新卒入社が一人いるけどインターン歴が長くて俺より古株だし、そもそも今年新卒というと俺の一つ上の代だ。

一体俺の春はどこに行ってしまったんだろう。

 

電車に乗り込むと空調が稼働しており、程よく涼しい風が周期的に顔にかかる。

車内の人々は比較的薄着だ。厚い上着を脇に抱えて、いつかの春に作ったプレイリストを再生する。中学を卒業した時のことを思い出した。

今年も花粉症がしんどい。